イノベーション創出
イノベーションが生まれにくいのはなぜ?
アイデア不足よりも、社会・生活者視点の不足
イノベーション創出を目指す事業開発・研究開発部門には、「アイデアが出ない」だけでなく、「アイデアは出るけど具体化しない」という課題を持つ組織も少なくありません。
その大きな要因の一つが、自社視点に偏り、社会・生活者視点では価値のないアイデアになってしまっていること。それを防ぐため、既存事業や自社技術を起点としたインサイド・アウト発想に対し、未来洞察や社会課題、生活者ニーズを起点としたアウトサイド・イン発想が導入されるようになっています。
社会・生活者にとって価値のないアイデア→具体化しない
アウトサイド・イン発想のアイデアの落とし穴
アウトサイド・イン発想の落とし穴に、デザインが効く
アウトサイド・イン発想に不慣れだと、ありがちな課題解決アイデアや、ただ突飛なだけの共感を得られないアイデアに陥りやすいこと。また、社会・生活者起点のアイデアは抽象的で説得力に欠けることなど、課題点もあります。
そこで有効なのが、人が課題解決・ニーズ充足の先に求める「意味」を捉え、自社の製品・サービスや技術に付与することで新たな価値を創出する、デザイン・ドリブン・イノベーションのアプローチです。
「意味」のイノベーションとは?
ミラノ工科大学のロベルト・ベルガンティ教授によって提唱された「意味のイノベーション(デザイン・ドリブン・イノベーション)」は、既存の製品やサービスに新たな「意味」を与えることで、新たな価値を生み出すアプローチです。「意味」とは、人が主観的・文脈的にモノに解釈を与えることで生まれる感情や象徴的な価値を指します。人がモノを買う時には、その機能や性能だけでなく、自分にとっての「意味」も重視されています。
デザインエスノグラフィのデザイン・ドリブン・イノベーション
意味とプロセスのデザインで、強みも「らしさ」も活かしたイノベーションを創出
イノベーションの種となる新しい「意味」を、社会・生活者文脈から発見するだけでなく、企業の「らしさ」からもデザインします。組織の知を活かし、イノベーション創出の再現性を高める、プロセスのデザインやナレッジ開発にも伴走。強みだけでなく「らしさ」も活かすことで、自社で実現する必然性のあるイノベーションの創出を支援します。